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尿道炎

尿道炎について

尿道炎は性行為(sexやoral sexなど)後におきる尿道の感染症です。以下のものは院内で尿道炎の患者様に渡しているパンフレットを若干変えて書いています。

☆症状:排尿時痛、膿がでるなどです。時に尿道以外(前立腺や精巣上体)に感染が及ぶ場合は発熱をきたすこともあります。また、他覚的には尿の検査で白血球が多く見られます。最近は不顕性感染と言って症状のない感染も認められるようになっています。
☆原因:クラミジア、淋菌、その他の雑菌などに分類されます。一種類でなく混合感染することも増えています。
☆治療:抗生剤による治療になりますが、最近は治療が不十分になることが原因で、薬に効かないことが多くなっています。
◎淋菌の治療:症状が強いためほとんどの場合膿がでます。淋病の場合は注射での単回治療が推奨されています。一度の注射で普通であれば根治できるはずです。(ごくまれに効果が弱い場合があります。追加の注射または、他の薬への変更が必要になることもあります。)
◎クラミジアの治療:クラミジアは来院当日には判定できません。検査に出して結果を待つことになります。結果が判明してから治療する場合は、一回内服すればいい薬を服用してもらいます。ただし、症状が比較的強い場合は効果が期待できる薬を服用してもらうことになります。再診してもらい、症状や検尿の結果によっては変更する場合もあります。クラミジアの治療で大切なのは治癒したかどうかは検査をしないとわからないということです。症状が改善してもクラミジアがなくなっているとは限りません。これは薬を中途半端にしか飲まないなどの不適切な治療が蔓延して、薬が効きにくくなっているためです。最終的には再度検査してクラミジアがいなくなったのを確認して治療が終了になります。

治療期間中の一般的な注意ですが、タバコや飲酒を控えることをすすめています。治療効果にいい影響があります。当然ですが、治療が終了するまでは性行為は行わないでください。治療が終了する前では相手に感染させる可能性があります。そのためにも必ず結果は聞きに来てください。症状が良くなったからと言って完全にクラミジアがなくなっているとは言えないためです。治療期間は人により異なりますが、淋菌の場合と同じでクラミジアの治癒率も100%ではありません。また、症状が良くなっても検査ではクラミジアがいる場合があります。現在10~20%程度は症状がなくて感染していると言われています。

感染から身を守る

尿道炎は性行為でうつります。どこかで感染した後に他の人との性行為があった場合その相手の人にも感染している場合があります。心当たりがある場合は必ずパートナーの人に教えてあげてください。そうでないと、ピンポン感染と言ってあなたが良くなっても、そのパートナーからまた、感染してしまうことになります。

尿道炎は性行為感染症のひとつです。性行為感染症はいろいろなものがありますが、今回は尿道炎に関しての検査しかしていません。もし、その他の検査の希望があるようでしたらご相談ください。ただし、すべてが保険診療で行えるわけではありませんので、ご了承ください。

治療終了後も十分に注意してください。今後同様な感染が起きないように!

この使用が感染から身を守るすべです。途中からの使用では効果がありません。十分に注意して使用しましょう。